大阪・関西万博開催記念 秋季特別展 棟方志功と福光の風景―交歓の日々より—
会期:2025年9月6日(土)~12月16日(火)
開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日:水曜日
棟方志功(1903-1975)は青森県に生まれた版画家です。ダイナミックで生命力に溢れる作品の数々は国内外で高い評価を受け、生涯にわたり日本を代表する版画家として活躍しました。
そんな棟方は、1945年から1951年までの戦中戦後、富山県福光町(現南砺市)に疎開していました。富山県は浄土真宗が盛んなことから「真宗王国」として知られ、福光もまた信仰の篤い地域です。この地と棟方を結びつけたのは、民藝運動で得た人脈でした。
疎開者として移住した棟方一家を福光の人々は温かく迎え入れ、制作に関しても手厚く支援しました。棟方もまた、福光の土地とそこに暮らす人々へ感謝と親愛をもって接し、福光に取材した数々の作品を手掛けました。それは紙やキャンパスだけではなく、住居兼工房とした「鯉雨画斎」内の壁面や板戸には、滝を上る鯉や観音像が描かれ、今も大切に保存されています。さらに、棟方は福光で多くの文化人や宗教家とも親交を重ねました。この出会いによって作品は宗教的な深みを獲得し、戦後の「世界のムナカタ」の躍進へと繋がっていきます。
本展では南砺市立福光美術館の収蔵作品より、福光時代の版画、倭画を中心に紹介します。この時期の福光を題材とした作品には、周囲を囲む豊かな自然や人々の営みの風景が生き生きと描き出されています。困難の多い時代ではありましたが、そこには棟方と福光の自然や人々とのあたたかな交歓の日々をうかがうことができるでしょう。
関連イベント
イベントのご予約は、大阪日本民芸館(℡ 06-6877-1971)まで、お電話でお申込みください。
◆記念講演会 「棟方志功の福光時代 ~くらしと仕事~」
講師:石井頼子氏(棟方志功研究家)
日時:11月9日(日) 14:00~15:30(13:30開場)
会場:国立民族学博物館・第5セミナー室(大阪日本民芸館向かい)
定員:90名(要予約) 聴講料:300円
◆呈茶
大阪日本民芸館・渡り廊下にて、友の会有志の方々によるお茶とお菓子をお楽しみください。
日時:11月9日(日) 11:00~16:30
◇料金:500円(お抹茶とお菓子)
※予約は不要です(講演後のお時間は混み合います)
◆特別ギャラリートーク&茶話会
講師:石井頼子氏(棟方志功研究家)
会場:大阪日本民芸館
❖茶話会「棟方志功流お茶の楽しみ」
日時:10月11日(土)➀10:30~11:30 ➁13:00~14:00 ➂15:00~16:00
定員:各回10名(要予約) 参加費:1000円
❖特別ギャラリートーク
日時:10月12日(日)➀10:30~11:15 ➁14:00~14:45
※聴講料不要
※ご参加の方は大阪日本民芸館・第一展示室までお集まりください。
◆みんげいゼミ 「棟方志功と南砺市立福光美術館-福光時代を中心としたコレクションについて-」
講師:渡邊一美氏(南砺市立福光美術館館長)
日時:11月30日(日) 14:00~15:30(13:30開場)
会場:国立民族学博物館・第5セミナー室(大阪日本民芸館向かい)
定員:90名(要予約) 聴講料:300円
◆はじめての「民藝」 「民藝運動の広がりと全国の民藝館」
講師:小野絢子(大阪日本民芸館学芸員)
日時:12月7日(日) 14:00~15:30(13:30開場)
会場:大阪日本民芸館・2階会議室
定員:20名(要予約)
聴講料:300円
◆ギャラリートーク 特別展の見どころを、展示室で作品鑑賞しながら、学芸員が解説いたします。
開催日:9/14(日)、27(土)、10/4(土)、19(日)、11/1(土)、16(日)、12/13(土)
時間:各回14:00~14:30 ※予約は不要です。
※上記イベントは別途大阪日本民芸館入館料が必要です。
※諸般の事情により、やむを得ずイベントが中止、延期になる場合があります。
最新情報は当館ホームページにて確認ください。
大阪・関西万博開催記念 春季特別展 大阪の民藝運動―三宅忠一の眼— ※終了しました
会期:2025年3月6日(木)~7月15日(火) ※終了しました
開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日:水曜日
大阪における民藝運動は、民藝運動同人の三宅忠一(1900-1980)が「日本工芸館」を設立したことをひとつのきっかけとして動き出します。柳宗悦の『工藝の道』を読み民藝運動に参加した三宅は、1950年大阪市に「日本工芸館」を設立し(現在は休館)、日本各地の優れた工芸品の美しさを関西で広く紹介しました。同時に、九州を中心に様々な産地の状況にも目を向け、工芸品の生産と支援にも力を尽くしました。しかし、当時の運動のあり方に疑問を抱いた三宅は、1959年に柳が会長を務める「日本民藝協会」を離れ、「日本民芸協団」を設立しました。以降は日本工芸館と日本民芸協団を拠点に、独自の民藝運動を展開していきます。
その後、1970年の大阪万博開催の折に、日本民藝館と関西財界有志によりパビリオン「日本民藝館」が出展されます。1972年には建物と収蔵品の一部を引き継ぎ「大阪日本民芸館」が開館し、現在まで国内外の工芸品や作家による新作を中心に蒐集・展示を行っています。
大阪にはこうしたふたつの民藝運動が存在し、それぞれに独自の活動を続けながら今日に至っています。本展では、三宅忠一から始まった大阪の民藝運動の足跡を、日本工芸館と大阪日本民芸館の作品を通してご紹介します。
関連イベント
イベントのご予約は、大阪日本民芸館(℡ 06-6877-1971)まで、お電話でお申込みください。
◆記念講演会「三宅忠一ともう一つの「民藝運動の道」-民衆としての生産者-」
講師:濱田琢司氏(関西学院大学文学部教授)
日時:6月29日(日) 14:00~15:30(13:30開場)
会場:国立民族学博物館・第5セミナー室(大阪日本民芸館向かい)
定員:90名(要予約) 聴講料:300円
◆呈茶
大阪日本民芸館・渡り廊下にて、友の会有志の方々によるお茶とお菓子をお楽しみください。
日時:6月29日(日) 11:00~16:00
◇料金:500円(お抹茶とお菓子)
※予約は不要です(講演後のお時間は混み合います)
◆みんげい市
陶磁器、木工品、染織品などの展示即売
日時:5月10日(土)、11日(日) 10:00~17:00
会場:大阪日本民芸館 正面入口前
※入場無料
毎年たくさんの皆さんにご来場いただいている「みんげい市」を今年も開催します。
関西地方を中心とした作り手達による陶磁器・木工品・染織品などの展示販売を行います。
作り手と直接ふれあいながら、お気に入りの品を見つけてください。
【みんげいゼミ】
◆みんげいゼミ「民藝と個人作家-三宅忠一の事績と柳宗悦の思索-」
講師:島貫悟氏(東北大学大学院国際文化研究科・非常勤講師)
日時:4月20日(日) 14:00~15:30(13:30開場)
会場:国立民族学博物館・第3セミナー室(大阪日本民芸館向かい)
定員:30名(要予約) 聴講料:300円
◆みんげいゼミ「大阪の民藝運動」
講師:小野絢子(大阪日本民芸館学芸員)
日時:5月25日(日) 14:00~15:30(13:30開場)
会場:大阪日本民芸館・会議室
定員:20名(要予約) 聴講料:300円
◆はじめての「民藝」 「民藝の始まりと柳宗悦」
講師:小野絢子(大阪日本民芸館学芸員)
日時:3月23日(日) 14:00~15:30(13:30開場)
会場:大阪日本民芸館・会議室
定員:20名(要予約)
聴講料:300円
◆ギャラリートーク 特別展の見どころを、展示室で作品鑑賞しながら、学芸員が解説いたします。
開催日:3/16(日)、29(土)、4/6(日)、26(土)、5/18(日)、31(土)
6/8(日)、21(土)、7/5(土)、13(日)
時間:各回14:00~14:30 ※予約は不要です。
※上記イベントは別途大阪日本民芸館入館料が必要です。
※諸般の事情により、やむを得ずイベントが中止、延期になる場合があります。
最新情報は当館ホームページにて確認ください。