展覧会

イベント:2017年

秋季特別展「九州の民藝―受け継がれる技と美―」関連イベント

記念講演会

「九州陶磁の魅力―陶器の美と磁器の美―」
講師:鈴田由紀夫氏(佐賀県立九州陶磁文化館館長)
講師プロフィール:
1952年佐賀県生まれ。1979年九州芸術工科大学大学院修士課程修了。1980年佐賀県立九州陶磁文化館学芸課に勤務し、学芸課長、副館長を経て2010年から館長を務める。
共著・論文 等に『伊万里青磁』、「九州陶磁の意匠的な影響関係について」(『珠玉の九州陶磁展-やきもの王国九州の魅力を伝える-』図録)、「肥前の鉄絵」(『東洋陶磁 第38号』)、「肥前陶器における古武雄の位置づけ」(『江戸のモダニズム 古武雄 まぼろしの九州のやきもの』展図録)、「鍋島デザインのルーツと美」(『誇り高きデザイン 鍋島』展図録)、「九州山口の茶陶について」(『大名茶の時代-薩摩と九州山口の茶陶』展図録)、「日本磁器の精華 有田磁器(伊万里焼)」(『IMARI 伊万里-ヨーロッパの宮殿を飾った日本磁器-』展図録、「陶工から陶芸家へ」(『有田焼創業400年記念誌』)等。

講演内容:
 九州の陶磁器生産は16世紀末以降に朝鮮半島からの技術導入により各地で始まりますが、原料の違いから陶器と磁器に分けることができます。唐津焼(佐賀県)、小石原焼(福岡県)、小鹿田焼(大分県)、小代焼(熊本県)のような陶器は素地に鉄分を多く含みざっくりとした土味と大胆な施釉が魅力です。古伊万里(有田焼・佐賀県)のような磁器は白くて透光性のある素地と鮮明な文様に特徴があります。趣味的な茶陶や日用の甕や壺などは陶器で作られることが多く、磁器の場合は食器を中心とします。講演では陶器と磁器のそれぞれの良さと歴史的な変遷、地域ごとのやきものの特徴や暮らしのなかの役割等について解説します。

日時:10月29日(日) 14:00~15:30(13:30開場)
会場:国立民族学博物館・第5セミナー室(大阪日本民芸館向かい)
定員:100名(要予約)
聴講料:300円(※別途入館料が必要)

呈茶~九州を巡るお茶の時間~

 担当:川西万里氏(ティーコーディネーター)  
 日時:10月29日(日)10:30~16:30
 会場:大阪日本民芸館・渡り廊下
 料金:800円(お茶とオリジナルお菓子付き)
    ※別途民芸館入館料が必要、予約不要
 協力:graf(http://www.graf-d3.com)

*どれかをお選びいただけます

[そのぎ茶] 長崎県 蒸し製玉緑茶 いこい茶 渋みを抑えたまろやかな旨味と後味の甘み

[きつき紅茶] 大分 べにふうき 渋みは少なくマスカットのような果実香が漂う美味しい秋の紅茶。

[めばん] 鹿児島 めばんとは新芽の根元のこと。成長するときに微発酵 台湾茶の東方美人のような香りのお茶

オリジナル菓子 
[打ち掛けまんじゅう] 
大分の小鹿田焼きの技法、打ち掛けをイメージし蒸し饅頭に柄を施しました。
打ち掛けとは、釉薬を入れたひしゃくを使い、軽く水をまくような動作で部分的に勢いよく打ちつけるように掛ける手法です。

[パートドフリュイ] 大分のカボス・梨を使用した果実のゼリー

[松風] 熊本の日本一うすい伝統の和菓子

みんげいゼミ

◇「九州のやきもの―民藝の視点から―」 
《終了いたしました。たくさんのご参加ありがとうございました》
講師:梶山博史氏(兵庫陶芸美術館学芸員)
日時:10月1日(日) 14:00~15:30(13:30開場)
会場:大阪日本民芸館・会議室
定員:20名(要予約)
聴講料:300円(※別途入館料が必要)

◇「小鹿田焼後継者に聞く―小鹿田焼の過去・未来・現在―」《定員に達しました》
講師:坂本創氏(小鹿田焼坂本工窯窯元)
日時:11月26日(日) 14:00~15:30(13:30開場)
会場:大阪日本民芸館・会議室
定員:20名(要予約)
聴講料:300円(※別途入館料が必要)

◇「綺麗なものより美しいもの」
講師:井上泰秋氏(熊本国際民藝館館長・小代焼ふもと窯窯元)
日時:12月10日(日) 14:00~15:30(13:30開場)
会場:大阪日本民芸館・会議室
定員:20名(要予約)
聴講料:300円(※別途入館料が必要)

◇はじめての「民藝(みんげい)」第二回「民藝運動の広がりと全国の民芸館」  
講師:小野絢子(大阪日本民芸館学芸員)
日時:11月12日(日)14:00~15:30(13:30開場)
会場:大阪日本民芸館・会議室
定員:20名(要予約)
聴講料:300円(※別途入館料が必要)

ギャラリートーク

開催日:9/17(日)、24(日)、10/14(土)、22(日)、11/5(日)、23(木・祝)、12/3(日)、16(土)
時間:各回14:00~14:30
※申込不要、民芸館の入館料が別途必要

春季特別展「菓子木型の世界-美をかたどる-」関連イベント

記念講演会

「近代の工芸と『模様』―富本憲吉と柳宗悦を中心に―」
講師:土田眞紀氏(帝塚山大学講師)
《終了いたしました。たくさんのご参加ありがとうございました。》



講師プロフィール:
1960年、大阪生まれ。大阪大学文学部美学科卒業。大阪大学大学院文学研究科西洋美術史専攻博士課程単位取得退学。三重県立美術館学芸員(1987~1999年)を経て、現在、帝塚山大学文学部非常勤講師。
第一〇回倫雅美術奨励賞受賞。専門分野は柳宗悦を中心に東西の近代工藝・デザイン史、工藝論。
主な著書に『さまよえる工藝―柳宗悦と近代』(株式会社 草風館、2008年)がある。

講演内容:
装飾文様は古くから世界各地で建造物や工芸品等を彩ってきたが、近代の日本では「図案」として輸出産業や日本文化の一翼を担う重要な分野として位置づけられるようになった。一方、富本憲吉や柳宗悦は「図案」の代わりに「模様」という言葉を用い、それぞれに「模様」をめぐって独自の制作活動や思索を展開した。近代の日本における「工芸図案」の変遷を経て、富本や柳は「模様」にどのような意義や価値を見出したのだろうか。

日時:6月4日(日) 14:00~15:30(13:30開場)
会場:国立民族学博物館・第5セミナー室(大阪日本民芸館向かい)
定員:100名(要予約)
聴講料:300円(※別途入館料が必要)

菓子木型を使った和菓子の実演

《終了いたしました。たくさんのご参加ありがとうございました。》
 講師:福寿堂(大阪府豊中市) 中西造氏  
 日時:6月4日(日)
   ①13時~13時20分 ②14時~14時20分 
   ③15時~15時20分 ④16時~16時20分
 会場:大阪日本民芸館

 

みんげいゼミ

◇「菓子木型っておもしろい」 <定員に達しました>
《終了いたしました。たくさんのご参加ありがとうございました》
講師:中山圭子氏(株式会社虎屋 虎屋文庫専門職)

講師プロフィール:
東京藝術大学美術学部芸術学科卒業。和菓子のデザインの面白さにひかれて、卒論テーマに「和菓子の意匠」を選ぶ。
現在、株式会社虎屋取締役 虎屋文庫専門職。著作に「事典 和菓子の世界」 (岩波書店) 「江戸時代の和菓子デザイン」(ポプラ社)、 「和菓子のほん」(福音館書店)などがある。

講演内容:
日本で四季折々の風物をモチーフにした菓子木型が作られるのは、今から300年以上も昔の元禄時代のこと。以降、落雁を代表に、木型でかたどられた菓子が、年中行事や冠婚葬祭など、暮らしの様々な場面で使われてきました。今ゼミでは、菓子木型の歴史を振り返りつつ、日本独自の意匠の魅力、職人の技の見どころ、木型に込められた人々の思いなどを皆さんと探ってみたいと思います。

日時:4月16日(日) 14:00~15:30(13:30開場)
会場:国立民族学博物館・第3セミナー室(大阪日本民芸館向かい)
定員:40名(要予約)
聴講料:300円(※別途入館料が必要)

◇はじめての「民藝(みんげい)」第一回 「民藝のはじまりと柳宗悦」
 
講演内容:
民藝とは、大正末に思想家の柳宗悦(1889-1961)と陶芸家の河井寬次郎(1890-1966)、濱田庄司(1894-1978)が生み出した新しい言葉です。彼らは、地方の人々が日常生活で使う道具に類まれな美を見出し、これを民衆的工藝、縮めて民藝と名付けました。その後、柳らは自らの見出した物を世間に広く伝えるべく、各地での講演や美術館の設立など様々な活動を展開していきます。
今回の講座では、民藝運動の中心人物である柳宗悦の思想と生涯を辿りながら、民藝という言葉のはじまりを紐解くことで、その意味を改めて見直していきます。
「はじめての民藝」講座は、「民藝とはなにか」という、素朴で奥深い問いについて、学芸員が分かり易く解説をいたします。どうぞお気軽にご参加ください。

講師:小野絢子(大阪日本民芸館学芸員)
日時:6月25日(日)14:00~15:30(13:30開場)
会場:大阪日本民芸館・会議室
定員:20名(要予約)
聴講料:300円(※別途入館料が必要)

春季特別展ギャラリートーク&ミニワークショップ

開催日:3/18(土)、3/26(日)、4/8(土)、4/23(日)、5/6(土)、5/28(日)、6/10(土)、6/18(日)、7/1(土)、7/16(日)
時間:ギャラリートーク  14:00~14:30
   ミニワークショップ 14:30~15:30(随時受付、一回につき10分程度)
※申込不要、民芸館の入館料が別途必要

◇3月18日(土)開催◇
春季特別展「菓子木型の世界-美をかたどる-」初回ギャラリートークを行いました。梅も見ごろを迎え春の訪れを感じられ、三連休の初日とあって万博公園もにぎわいを見せていました。
ご来館の皆様には、多彩な模様、細やかな彫が施された菓子木型約270点をじっくりとご覧いただきました。
また、ギャラリートーク後には、ミニワークショップが行われ、ギャラリートークに参加された皆様をはじめ、多くの方にご参加いただきました。お好きな型と粘土をお選びいただき、思い思いにマグネット作りをお楽しみいただきました。
ギャラリートークの様子
ワークショップの様子出来上がった菓子型マグネット


次回は3月26日(日)の14時から開催いたします。ご来館をお待ちしております。

◇3月26日(日)、4月8日(土)開催◇
ギャラリートークとワークショップを行いました。万博公園では桜のお花見に来ておられる方が多くみられました。皆様には学芸員の解説を聞きながら、様々な形の菓子木型をゆっくりご覧いただきました。
ギャラリートーク後のワークショップでは、桜や瓢箪、猫などの樹脂の型を使い、マグネット作りを楽しまれました。特に桜は型から抜きにくいため難しいのですが、皆様きれいに作っておられました。

次回は4月23日(日)の14時から開催いたします。ご来館をお待ちしております。

◇4月23日(日)、5月6日(土)開催◇
ギャラリートークとワークショップを行いました。行楽にはちょうどいい気候となり、万博公園は多くの方々でにぎわい、民芸館にも多くの方がご来館されました。ギャラリートークでは、特別に菓子木型で作られた実物の落雁と金華糖をご覧いただき、参加者の皆様には製作の過程をよりイメージしていただけたようです。
ワークショップでは、菊や紅葉などの樹脂の型でマグネットを作っていただきました。これからの新緑の季節にぴったりな緑色の粘土と紅葉の型で作られた参加者もおられ、とてもきれいでした。

ギャラリートークの様子

ワークショップの様子


次回は5月28日(日)の14時から開催いたします。ご来館をお待ちしております。

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