展示物

53 色絵蓮池翡翠文皿(伊万里 古久谷様式 1640-50年代)

紋様は蓮華と鳥、同じような図のものが幾枚か知られているから、好まれた図相であったかとも思われる。花は深い紫色であって、葉は緑と黄、赤は僅か鳥の頭だけに用いてある。構図が単純で、よくまとまりがあり、見事な古九谷の一例と言えよう。それに古久谷盛期の一例と言えるに違いない。
(『柳宗悦全集 図録編 柳宗悦蒐集 民藝大鑑 第一巻』 1981年7月15日初版発行 編者 日本民藝館)

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