2004年秋季特別展
(終了いたしました)
かずき こたんば
「被衣と古丹波」
2004年9月11日(土)〜12月12日(日)
被衣−その大胆な意匠美
被衣は主に山形県庄内地方に伝わる特色ある女性の衣装の一種で、祝いや弔いなど主として冠婚葬祭の時に頭から被って着用した。多くは麻地に、型染や筒描、或いはその二つの技法を併用した伝統紋様が繊細かつ大胆に染められた。
被衣について柳宗悦は、「北日本で発生した最も重要な染織品として注意される日はまもなく来るであらう」と記し、さらに「日本の生んだ着物の中で特筆すべき一領域であった」と紹介しています。
古丹波−健やかな雑器に宿る渋さの美
古丹波焼の起源は平安末期、古代からの窯業地であった旧丹波国(現 兵庫県篠山市今田町)付近に分布する中世古窯の穴窯に始まる。灰釉や赤土部(あかどべ)釉で施釉された多彩な陶技による変化に富む美しさを生み出した近世登窯時代へと、古丹波焼は800年にわたる長い伝統の中で、生活と深く交わった無数の雑器を生み出し、民窯としての名を高めた。
古丹波の蒐集に精魂を傾けた柳宗悦は、灰が釉に釉を重ねる神秘な自然の妙技(灰被−はいかずき)や、それまで誰も注目していなかったこの健やかな陶郷で焼かれた雑器についての名著『丹波の古陶』(昭和31年)を上梓し、その美の真価を世に実証しました。
被衣と古丹波は、東京・日本民藝館の染色コレクション並びに陶磁器コレクションの中でも珠玉の名品揃いで、創設者柳宗悦(明治22年〜昭和36年)の審美眼によって精選された至高の美の世界と申せましょう。
本展では、[被衣]30点と[古丹波]80点を展観し、その大胆な意匠や力強い造形に宿る工芸の粋をご堪能いただきます。
※秋季特別展「被衣と古丹波」は独立行政法人日本万国博覧会記念機構の助成により実施されています。 |