展覧会

特別展

秋季特別展 『民藝運動の巨匠たち―濱田庄司・河井寬次郎・芹沢銈介』

『民藝(みんげい)運動の巨匠たち―濱田庄司(はまだしょうじ)・河井寬次郎(かわいかんじろう)・芹沢銈介(せりざわけいすけ)』
2013年9月7日(土)~12月15日(日) ※水曜休館

助成・独立行政法人 日本万国博覧会記念機構


大正末期から昭和初期に柳宗悦(むねよし)(1889-1961)らが興した民藝運動は、無名の職人が生み出した日用雑器に美を見出そうとする運動でした。本展では、民藝運動を牽引し、自らも独自の作品世界を築き上げた三人の巨匠の作品をご紹介いたします。

(左から)
芹沢銈介 絵本『沖縄風物』 1948 年
河井寬次郎 飴釉抜蝋笹文鉢 1938 年
濱田庄司 鉄絵角瓶 制作年不詳

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濱田庄司 (1894 – 1978)

神奈川県生まれ。東京高等工業学校(現東京工業大学)窯業科卒後、京都市陶磁器試験場に入所。渡英して作陶に励み、帰国後栃木県の益子に窯を築く。柳らと民藝運動を推進、日本民藝館(東京)、大阪日本民芸館の館長も務めた。1955年、重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定。生活に根ざした健やかで堅実な作風を確立した。

黒釉縁白指描大鉢 1970年 白釉黒流描角鉢 1969年 柿釉抜蝋扁壺 1969年

河井寬次郎 (1890 – 1966)

島根県生まれ。東京高等工業学校窯業科卒後、京都市陶磁器試験場に入所。京都市五条坂に窯を築き作陶を行う。東洋古陶磁の技法による作品を制作していたが、民藝運動に関わり、実用を意識した作品に取り組むようになる。多彩な釉薬を用い、重厚で変化に富んだ形の器を生み出した。晩年には独創的な造形表現を展開。

黒釉三彩打釉壺 1960年 白釉玉手文陶額 1950年 辰砂花文六角陶筥 1937年

芹沢銈介 (1895 – 1984)

静岡県生まれ。東京高等工業学校図案科卒。柳の論文「工藝の道」に感銘を受け、また沖縄の紅型(びんがた)に魅了されたことから染色家を志す。型紙を用いた「型絵染(かたえぞめ)」という技法により、1956年、重要無形文化財保持者に認定。美しい色彩にあふれた斬新なデザインの染色作品を生み出した。

縄のれん文のれん 1955年 沖縄風物「那覇市中 形附屋」 1948年頃か 風の字のれん 1957年

併設展示

■ 第2展示室
民藝運動の作家たち―武内晴二郎・生田和孝を中心に
■ 第3展示室
古伊万里そばちょこ
■ 第4展示室
棟方志功最大の板(版)画「大世界の柵」
かごなどの編組品、染織品など

棟方志功 大世界の柵「 乾(けん) 」―神々より人類へ 1969年 2.4 × 13.5 m

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